前回の記事では、フクロテナガザルのケイジくんの鳴き声の謎について書きましたが、今回はケイジ&マツのライブパフォーマンスについてご紹介したいと思います。
⬇︎⬇︎前編「ケイジくん 鳴き声の秘密」合わせて読んでみてくださいね!⬇︎⬇︎
東山動物園フクロテナガザルのケイジくん。その鳴き声の秘密。
と、その前にふたりのプロフィールをご紹介します。
東山フクロテナガザル ケイジくんとマツさんのプロフィール
ケイジくんの出生についてはほぼ不明です。
1985年頃ではないかと推測されています。
マツさんの出生についてもほぼ不明です。
1988年頃ではないかと推測されています。
1988年4月23日にペアで東山動植物園に入園しました。
1999年4月15日に娘のクロミちゃんを出産。
クロミちゃんは現在、福岡県北九州市小倉北区の到津の森公園にいます。
6歳年上のマツくん(ややこしい・・・)との間に4頭の子供を出産しています。(1頭は死産)
というわけで、ケイジくんとマツさんは3頭のお爺ちゃんとお婆ちゃんなんですね。
ケイジくんとマツさんの圧倒的なパフォーマンス
お話をふたりのライブパフォーマンスに戻します。
なにやらお客さんの集まり具合をチェックしてるようなマツさん。
ふぉっ ふぉっ ふぉっ
徐々に間隔が短くなり、、、
ケイジいけっ!
はいよ!
あ”〜〜〜〜〜〜〜〜!!
ふぅ〜〜〜〜!!
うん。
何度聞いても素晴らしい声。
そして、ライブパフォーマンスも実に素晴らしい。
シャウト、コールアンドレスポンス、縦横無尽に動き回る。
パーフェクトです。
まるでジェイムス・ブラウンのコンサートを観てるようです。
お子様たち大爆笑。
おとなも大喜び。
フクロテナガザルは絶滅危惧種
TVなどで一躍脚光を浴びたケイジくんですが、フクロテナガザルは絶滅危惧種です。
マレーシア半島やスマトラ島に生息しています。
密猟や森林伐採の影響で個体数が激減しているようです。
日本国内では、11施設で40頭が飼育されています。(2016年末現在)
動物園はどうぶつたちの観察や研究だけでなく、種の保存という役割を果たしてくれています。
フクロテナガザルの寿命は野生では15年前後ですが、飼育下では30〜40年です。
国内最高齢のチャンくん(到津の森)は1973年に来園して推定45歳!だとか。
動物達の健康管理や飽きないような工夫をしてくれたりと、いのちを繋げてくださる、飼育員の皆様やスタッフの方々の努力には本当に頭が下がります。
ブームになる動物って古くはパンダ、コアラ、最近ならレッサーパンダ(風太)、マレーグマ(ツヨシ)、ニシローランドゴリラ(シャバーニ)、フクロテナガザル(ケイジ)と、なぜかみんな絶滅危惧種なんですよね。
ブームになることはすごくいいことだと思います。
ブームをきっかけに大好きになった動物が、実は絶滅危惧種で、人間の都合で居場所がなくなっているという、重大なことを知り「私が出来ることは何かな?」と自問自答してしまいます。
森林伐採などは現地の人にとっては生きるために必要なことですので簡単には解決できないと思います。
密猟などはもってのほかです。
地球にとって一番の害獣は人間なのでは。
そう思うと自然に感謝して謙虚に生きなければいけないなと、いつもはしょうもないことばかり書いていますが、今回は自戒の意を込めて真面目に書いてみました。
⬇︎⬇︎前編「ケイジくん 鳴き声の秘密」合わせて読んでみてくださいね!⬇︎⬇︎
東山動物園フクロテナガザルのケイジくん。その鳴き声の秘密。