東山動植物園には、個性的すぎるがゆえに人気者の動物がたくさんいます。
ニシローランドゴリラの通称「イケメンゴリラ」のシャバーニくん。
脱走事件後、一躍有名になったマレーグマのマーチン。
そして、今回の主役。
『あ”〜〜〜っ!!ふぅ〜〜〜!!』の叫び声でおなじみ、フクロテナガザルのケイジくん。
東山はすごいですね。
スターだらけじゃないですか!
⬇︎⬇︎こちらは後編「絶叫夫婦」です。合わせて読んでみてくださいね!⬇︎⬇︎
東山動物園フクロテナガザルの絶叫夫婦 ケイジ&マツ
お客さん大興奮!! ケイジくんの あ”〜〜〜!! ふぅ〜〜〜!!
園内を歩いていると、ひときわ大きな歓声が聞こえてきました。
「なんだなんだ!?」
歓声があがる方向を目指すと、たくさんのお客さんに囲まれた、フクロテナガザルのケイジくんとマツさんが、熱いライブパフォーマンスを繰り広げていました。
お客さんの熱気がすごいです!
私は運良く横側のアリーナ席で見ることができました。
ケイジくんです。
睨みつけるような目でお客さんを見渡すと、
のど袋を膨らませ始めました。
のど袋を膨らませたりしぼませたりして、笛のような音を出します。
まるでお客さんに
「お前ら準備はいいか〜?」
って挑発してるかのようです。
そして、、、
あ”あ”あ”〜〜!!!!
ふぅ〜〜!!!!
※爆音注意です。ケイジくんのシャウトをお楽しみください
なぜケイジくんはシャウトするのか
それにしても野太くてでかい声です。
ジェームス・ブラウンやトム・ジョーンズばりのシャウトは圧巻のひとことです。
飼育員さんのお話によりますと、
「夫婦で歌(鳴き声)い合うことで縄張りを主張しているのでは」
とのことでした。
休園日には鳴かないこともあるので、もしかしたらお客さんに自己主張してるのかもしれませんね。
ほかにも、
「夫婦の絆を深めてるのでは」
という説もあるとのことです。
マツさんが「フォッ、フォッ、フォッ」
と歌い始めると、ケイジくんはそれに応えるかのように、のど袋を笛のような音を奏で始めます。
そしてマツさんの「フォッ、フォッ、フォッ」が早くなると、
ケイジくんの「あ”〜!! ふぅ〜!!」始まります。
音楽でいうとブルースでおなじみの、コールアンドレスポンスですね。
ブルース・モンキーなおふたりです。
実際、よく眺めてるとマツさんが歌い始めないと、ケイジくんはシャウトしませんでした。
そして、ケイジくんの声色が、ほかのフクロテナガザルのオスと比べて特殊なこともあり、あのJBばりのシャウトになったようです。
ジェイムス・ブラウンがケイジくんなら、マツさんはソウル・シスター・ナンバーワンのマーヴァ・ホイットニーというところでしょうか。
マツ
ケイジ
マツ
ケイジ
⬇︎⬇︎長くなりましたので後編「絶叫夫婦」に続きます⬇︎⬇︎
東山動物園フクロテナガザルの絶叫夫婦 ケイジ&マツ
♪ 本日のBGM ♪
JAMES・BROWN
Love Power Peace Live At The Olympia Paris 1971
BGM解説
ジェイムス・ブラウンのライブ・アルバムはたくさんリリースされていますが、私はこの「Love Power Peace Live At The Olympia Paris 1971(ライブ・イン・パリ’71)」をおすすめします。
実はこのアルバム、ほかのライブ盤とくらべて音が荒いです。
ですが、その荒さが絶頂期JBのほとばしる熱気をあまりにもナマナマしく伝える結果になっています。
若干20歳のブーツィー・コリンズが在籍していた、オリジナルJBズの演奏はジェイムスの歌と同様に熱く脂っこいです。
細かいことすべてをぶっ飛ばす勢いの歌と演奏がぎっしりと詰まったこのアルバム。聴きすぎて耳もたれに注意が必要です。